お子様の大切な歯を守るために

当院「むさしの矯正歯科医院」では、治療のために来院したお子様たちが、院内で楽しそうに過ごしている姿をよく目にします。
矯正治療は一般歯科のように歯を削る処置や強い痛みを伴うケースが少ないため、安心して通院しやすいことも理由のひとつです。
子どもの矯正も大人の矯正も、目的は同じ。
“歯並びと噛み合わせを整え、将来の口腔環境を守ること” です。
「子どもの歯並びが気になる」
「いつから矯正を始めればいい?」
こうした疑問や不安があれば、当院までどうぞお気軽にご相談ください。
子どもの矯正を早期に行うメリット

成長期は顎の骨が柔軟で、歯や歯列の誘導がしやすい大切な時期です。
早期治療は将来的な負担を減らし、より安定した噛み合わせへ導くことが可能になります。
歯並びの悪化前に整えられる
成長期に歯並びや顎の発育を正しい方向へ促すことで、将来的に大きくかかりな処置が必要になるリスクを減らします。
早い段階での介入は、自然な成長をなるべく妨げず、健康的な歯を守っていくための重要なポイントです。
後戻りしにくい噛み合わせになる
顎が成長するタイミングに合わせて治療を進めた場合、大人の矯正よりも噛み合わせが安定しやすい傾向があります。
骨格の発育と調和した歯並びに導く点が、早期治療の大きなメリットです。
むし歯リスクが高い時期に守られる
通院頻度が増えることで、虫歯や歯肉炎の早期発見・予防がしやすくなります。
医師による歯磨き指導や、生活習慣へのアドバイスも受けられるため、治療と並行して健康な口腔育成が促進されます。
笑顔に自信を持てるようになる
正しい歯並びは、見た目のコンプレックス解消につながり、自然な笑顔を引き出しやすくなります。
学校生活や人前に出る機会が増える時期だからこそ、心理的なメリットも得やすくなります。
治療期間の短縮が期待できる
成長を利用して歯や顎を動かしやすいため、大人の矯正に比べて治療期間や負担を抑えられる可能性があります。
適切な時期に治療を始めることで、より効率的な治療計画が立てられ、費用の抑制にもつながります。
子どもの矯正に適した時期とは?
子どもの矯正は、成長段階に応じて「1期治療」と「2期治療」に分けられます。
1期治療(6歳頃〜14歳頃まで)
乳歯が生え揃い、永久歯へ生え変わる時期に行うのが「1期治療」です。
前歯が生え替わり始める6〜8歳頃を、治療開始またはご相談の目安としてください。
この時期の矯正治療は、顎の成長を正しい方向へ促し、永久歯が並ぶスペースを整えるなど、将来の歯並びの土台づくりを行います。
2期治療(10歳頃〜成人まで)
永久歯が生え揃う段階で行うのが「2期治療」で、大人の矯正に近い治療を行います。
男女によって成長のタイミングが異なることもあり、治療開始の時期は個人差が大きいです。
お子様によっては、1期治療のみで終了するケースもあるため、成長を見ながら適切なタイミングを判断します。
子どもの矯正が必要な状態

お子様の歯並びや噛み合わせは、見た目だけでなく、むし歯・発音・咀嚼機能などにも影響します。
次のようなサインがみられる場合は、早めに当院までご相談ください。
前歯のずれ(出っ歯・受け口)
前歯の位置における異常は、見た目の問題だけでなく、噛む機能や発音にも影響しやすい状態です。
- 上の前歯が大きく前に出ている
- 下の歯が前に出ている(受け口)
- 前歯でかみ切りにくい・発音がしづらい
このような状態が続くと、顎の成長バランスが崩れ、将来的に噛み合わせのズレにつながる可能性があります。
そのため、成長期に適切にコントロールすることが重要です。
歯が重なって生える(叢生)
叢生(そうせい)とは、顎のスペース不足により歯が重なり合っている状態です。
- 歯がデコボコに並んでいる
- 歯ブラシが当てにくい箇所が多い
- 虫歯になりやすい
歯ブラシが届きにくい状態のため、お手入れが難しく、虫歯・歯肉炎のリスクが高くなります。
そのため、成長期に顎のスペースを広げる治療を行うことで、歯列改善がスムーズに進みやすくなります。
噛み合わせが合わない(開咬・過蓋咬合・交叉咬合)
噛み合わせが合わないまま成長すると、食事や発音に影響が出たり、顎関節に負担がかかったりすることがあります。
- 上下の前歯が噛み合わない(開咬)
- 噛み込みが深すぎる(過蓋咬合)
- 噛むと左右にずれる(交叉咬合)
これらは歯列と顎の成長に深く関わる状態のため、該当する場合は早めにご相談ください。
子どもの矯正の種類と装置

子どもの矯正では、成長段階や歯並びの状態に応じて、さまざまな装置を使い分けます。
装置には「取り外し式」「固定式」「顎外固定式」の3種類があり、それぞれ目的や効果が異なります。
| 特徴 | 主な装置例 | 特徴 |
| 可撤式 | ・拡大床 ・バイオネーター ・マウスピース | ・顎の幅を広げやすい ・成長を利用した歯列誘導 ・食事や歯磨きの際に着脱可能 |
| 固定式 | ・急速拡大装置 ・クワドヘリックス ・リンガルアーチ | ・持続的な力で歯列を拡大する ・奥歯の位置が固定源 ・複雑な歯の動きにも対応 |
| 顎外固定式 | ・ヘッドギア ・フェイスマスク ・チンキャップ | ・顎の成長方向をコントロール ・骨格性不正咬合の改善をサポート ・外部から適切な力を加えて誘導 |
可撤式(取り外し式)装置
「可撤式装置」は、歯や顎にやさしく力をかけながら、成長を利用して歯列や顎の幅を整える装置です。
食事や歯磨きをする際に取り外せるため、衛生面での負担が少ない点が特徴です。
- 拡大床:顎の幅を広げる
- バイオネーター:上下の顎の成長バランスを整える
- マウスピース型:軽度の歯列不正や習癖の改善に使用
成長期の顎の誘導に適した装置ですが、装着時間を守る必要があります。
固定式矯正装置
「固定式矯正装置」は、歯につけた装置から持続的に力を加え、歯列の幅や角度を整える治療です。
治療中に取り外しはできませんが、確実な力を与えながら歯列の拡大や奥歯のコントロールを促進します。
- 急速拡大装置:短期間で上顎を広げる
- クワドヘリックス:緩やかに歯列を広げる
- リンガルアーチ:奥歯の位置を固定し、前歯のスペースを確保する
装置周囲の清掃がやや難しいため、歯磨き指導を受け、正しいケアを続けることが重要になります。
顎外固定式装置
「顎外固定式装置」は頭部や顔面に固定し、外から力を加えながら骨格の成長方向をコントロールする装置です。
出っ歯や受け口など、骨格的な不正の改善に用いられます。
- ヘッドギア:上顎の成長抑制や奥歯の固定
- フェイスマスク:下顎の成長抑制・上顎の成長促進
- チンキャップ:下顎の成長抑制
これらの装置を使った矯正は、骨格の成長を利用できる子どもの時期にしか適用できません。
骨格の改善を促進するためには、装着時間を適切に管理することが大事です。
子どもの矯正の一般的な流れ

子どもの矯正は、ご家族の理解と協力を大切にしながら進めていきます。
成長段階に合わせた無理のない治療計画を立て、安心して通院していただけるよう丁寧なサポートを心がけております。
相談
お子様がまだ治療内容を理解しづらい年齢では、特にご家族のサポートが欠かせません。
まずは、ご家族に治療の流れ・費用・注意点をご説明し、お子様が前向きに治療へ取り組めるよう環境づくりをお手伝いします。

検査
お子様がまだ治療内容を理解しづらい年齢では、特にご家族のサポートが欠かせません。
まずは、ご家族に治療の流れ・費用・注意点をご説明し、お子様が前向きに治療へ取り組めるよう環境づくりをお手伝いします。

診断
検査結果を踏まえ、ご家族と一緒に治療計画を丁寧にご説明します。
子どもの矯正は、ご自身の治療以上に不安を感じる方が多いです。
そのため、疑問が解消されるまでしっかりお話する時間を設け、納得されたうえで治療を開始します。

治療開始
治療方針の同意を経て、矯正装置を使用した治療を開始します。
装置装着中は虫歯のリスクが高まりやすいため、ブラッシング指導やフッ素塗布などの予防ケアも丁寧に行います。
痛みやトラブルが起こった際は、無料で対応しますのですぐにご相談ください。

定期検診(保定)
装置を外した後は、歯が元の位置に戻らないように保定装置を一定期間使用します。
噛み合わせの確認や清掃状態のチェックのため、3ヶ月に一度の来院が必要です。
治療後の安定した歯並びを守るための大切な工程となりますので、ご了承ください。

子どもの矯正治療中の注意点

矯正治療中は、歯と装置にかかる負担や清掃性の低下に注意が必要です。
ご家庭でのサポートが治療の成功に大きく関わりますので、以下を心がけてください。
硬い食べ物は避ける
矯正装置が外れたり壊れるのを防ぐため、固いお菓子・氷・おせんべいなどは控えましょう。
特に固定式装置の場合は、装置トラブルが治療の遅れにつながることがあります。
さらに、強い咬合力は歯の移動にも影響するため、治療計画の乱れを防ぐうえでも食事管理は重要です。
口腔ケアを徹底する
装置の周りには汚れが溜まりやすく、虫歯・歯肉炎のリスクが高まります。
歯ブラシ・歯間ブラシ・フロスを併用し、仕上げ磨きも行うと安心です。また、定期的なクリニックでのケアも重要です。
清掃不良は歯肉の炎症を引き起こし、歯の移動を妨げる原因にもなるため、口腔ケアを徹底しましょう。
家族みんなでサポートする
お子様だけで治療を継続するのは難しいため、ご家族の声かけや装着時間の管理が大切です。
治療への前向きな気持ちを育てることで、治療の質や成果にもよい影響があります。
成長段階では協力度が治療効果を左右しやすいため、家庭でのフォローが予後の安定にも大きな役割を果たします。
子どもの矯正に保険が適用されるケース

子どもの矯正は原則として自費診療です。
ただし、国が定める「特定の先天異常や疾患」がある場合には、健康保険が適用されます。
- 口唇裂・口蓋裂
- ダウン症などの先天異常
- 顎の骨の成長に影響を与える疾患
- 厚生労働省が定めるその他の特定疾患
これらの疾患では、噛み合わせや顎の発育に重大な影響が出る場合があり、「機能改善を目的とした矯正治療」として保険適用になります。
該当するかどうかは精密検査と診断によって判断しますので、気になる症状がある場合は早めにご相談ください。
子どもの矯正の費用
当院では、お子様の成長段階や装置の種類に合わせた矯正治療を、以下の料金プランにて行なっております。
| 治療内容 | 費用(税込 |
| 初回カウンセリング | 無料 |
| 1期治療(乳歯・混合歯列期) | ◯円〜◯円 |
| 2期治療(永久歯列期) | ◯円〜◯円 |
| マウスピース矯正 | ◯円〜◯円 |
※別途、検査費用がかかる場合があります。
※審美・予防を目的とした矯正治療は保険適用外となります。
子どもの矯正でよくあるご質問
Q1. 何歳頃から矯正を始めるのがよいですか?
A1. お子様の成長段階によって適した時期が変わります。
前歯が生え替わる6~8歳頃に一度ご相談いただくのが目安です。成長を利用できるため、早期に適した治療計画を立てやすくなります。
Q2. 矯正装置を嫌がってしまう場合はどうすればいいですか?
A2. 装置の種類や開始時期を調整することで負担を減らします。
取り外し式の装置を使ったり、慣れるまで段階的なステップを踏んだり、さまざまな対応が可能です。ご家族のサポートや声かけなども影響しますので、医師より具体的にアドバイスします。
Q3. 矯正治療中に痛みはありますか?
A3. 装置によっては調整した直後に鈍い痛みが出ることがあります。
成長期のお子様は適応が早く、多くの場合数日で落ち着きます。痛みが強い場合や不安がある場合は、いつでもご相談ください。
Q4. 学校生活に支障はありませんか?
A4. ほとんどの場合、普通通りに生活できます。
体育や給食も通常通り問題ないことが多いです。ただし固定式装置の場合は、硬い食べ物を避けるなどの注意が必要です。
Q5. 矯正後に歯並びが戻ってしまうことはありますか?
A5. 適切な保定を続けることで後戻りを防ぎやすくなります。
お子様は成長が続いているため、矯正終了後もしばらくは歯が動きやすい時期です。そのため、歯の位置を安定させる「保定装置(リテーナー)」の使用が大切になります。ご家庭での管理と定期的な通院を続けることで、よい歯並びを維持しやすくなります。